日本福祉施設士会

2024/03/14

QCを導入している病院でもQC活動に反対するような声が聞かれますが?

QCは1990年代にホテルや病院でも導入され始めています。そして十分な導入意義の検討がなされないまま単にトップダウンで導入したり、良い推進者や助言者を得られないと、目的を見失い小集団自体が自壊作用を起こすのはどこも同じです。
特に病院では、その多くが業務独占の免許を持つ専門家集団です。専門家ですから小集団で仕事をしているとは言いながら、それぞれの属人的なスキルが身上の世界です。本来専門家ほどいわゆるPDCA(Plan計画、Do実行、Check確認、Action処置).の世界にいる人たちですから、その程度のことはできているなど、むしろ必要を感じていないことも多いようです。
成功している事例を見ますと、事業所全体で患者さんのQOLとはなにかや、リスクマネジメント上での一定目標がしっかり捉まれているなど、目的が明確なことです。