日本福祉施設士会

2024/03/14

製造業でQC活動を経験した人が、「QCサークル活動は企業の利潤追求のためだけの道具であって、従業員の多くは反発していた」と言っていましたが?

高度経済成長の初期にQCで大変成功した企業の事例が次々に世に紹介され、製造業ではQCでコストダウンができると評判になりました。それを目のあたりにした企業のトップたちが、どのように進めるかということ抜きで、闇雲に導入した時期があったようです。
結果としてコストダウンのみを目的として社員や下請けにQCサークル活動を強制し、悪印象を与えた工場も少なからず発生したと言われています。このあたりの状況は、日本規格協会発行の「ザ・カイゼン、濱川泰博著」にも触れられています。
また最高峰といわれるデミング賞目当ての、発表のためのやらせQCがはびこり、サークル員やリーダーの主体性を無視したり、やる気をそいだということも聞いています。