都道府県福祉施設士会活動報告
平成26年度 第25回九州・沖縄ブロックセミナー 長崎大会 開催報告
長崎県福祉施設士会は、平成26年6月26日(木)~27日(金)にホテルニュー長崎(長崎市)において、第25回九州・沖縄ブロックセミナーを開催した。120 名の参加申し込みを受け、九州沖縄地区をはじめ、遠くは中部地区よりの申込み者全員の出席を受け盛大に進行する事が出来た。以下、各プログラムの概況を報告する。
今年は、長崎県で国民体育大会が開催される事もあり、国体マスコットの「がんばちゃん・らんばちゃん」に登場していただき、地元保育園園児とのウエルカムアクトを披露し開会した。
初日は、長崎県福祉保健部部長(代理出席)に挨拶を頂いた後、日本福祉施設士会岡田好清総務委員長が「社会福祉を取り巻く情勢と日本福祉施設士会の取り組み」をテーマに基調報告を行った。
「社会保障・福祉制度改革」「福祉施設士に求められていること」「日本福祉施設士会の課題と対策」の各項目に沿って説明し、行動原則を今一度確認し、普及・促進による「福祉施設士」の活躍を期待するという内容であった。
今回のセミナーに於いては、地域社会における福祉の主たる担い手として、地域づくりにおいて福祉施設が何を考え、どう行動しなければならないかを探るため、地方独自の歴史から地域文化を考える事を趣旨としており、続くプログラムでは「南蛮の風(潜伏キリシタンと教会群)~長崎教会群世界遺産登録への道~」と題して、石造学研究家・大石一久氏から講演をいただいた。
長崎の持つ長い歴史とその背景、多様な異文化が融合されて発展を重ねてきた特徴、歴史を通しての考え方など事例を確認しながら教えていただいた。
その後、前衆議院議員・大泉博子氏より、「どうなる少子高齢社会」をテーマに、少子高齢社会がもたらす影響や問題点、地方の生き残る道をどう考え行動するべきかを講演していただいた。今春、消費税の増税が実施され、国は社会保障を充実させるとしているが、高齢者は自然増となっているため、その対応に回されることから、「謳っても出来っこない」と話されていたのが印象として残る。
セミナー2日目には「笑顔の力で、みんな元気に」をテーマに岩本千恵子氏により講演をいただいた。実践をとおし、「笑い」がもたらす効果を参加者全員に示していただいた。ストレスが減少し免疫力が向上する。脳が活性化し、運動能力まで向上し、そして何よりお金がかからず老若男女、障害の有無にかかわらず簡単に取組むことが出来る「笑いヨガ」であるとのこと。開催時間中、会場内からの大きな笑い声が外まで聞こえてきており、参加者のみならず、ホテルや旅行会社のスタッフまでも、周囲をたくさんの「笑顔」にさせてくれた。
次年度のセミナーは佐賀県で開催される予定である。
(文責 長崎県福祉施設士会会長 八木利彦)