日本福祉施設士会

2024/03/14

QC活動終了後、しばらく期間が経ってから対策前の元の状態に戻ってしまいました。 どのようにすれば、QCの効果が持続するのでしょうか?

「歯止め」はどのように設定しましたか?
QC活動の効果を継続するためには「歯止め」がポイントになります。ありがちなのが「対策立案」をそのまま「歯止め」に持ってきてしまうことです。これでは元の状態に戻ってしまいがちです。あくまで対策立案はQCの活動期間に暫定的に設定されたもので、標準的な業務ではありません。
「歯止め」は効果のあった対策立案を標準の業務化するための大切なステップです。また、業務として標準化する上では、職場全体に関わることですので、サークルメンバーだけでなく、上司や管理者と相談することも大切です。歯止めを含んだ業務のマニュアル化など工夫してみて下さい。
しかし、現場の状況は刻一刻と変化していきます。そのため、QC活動時点から標準化した業務が適応しなくなる場合があります。例えば、ケアプランの実施後にモニタリング(評価)を行うように、P(計画)→D(実施)→C(確認)→A(処置)サイクルのサービス管理を継続的に行う必要があります。だからこそ常日頃からQCサークル活動が大切なのです。